シワができるとなんだか老けたような印象になってしまいますし、どんどん目立つようになっていく感じがして気になりますよね。そうならないために覚えておきたいシワ(しわ)を予防するための習慣を紹介します。
目次
シワができる原因は何なのか
原因1.肌の水分保持力の低下
これは、加齢とともに起きる現象です。私たちのお肌の中には水分と油分があるのですが、これが加齢とともに減ってしまい乾燥しやすくなってしまいます。
乾燥した状態になってしまうと、お肌が「これ以上水分量を下げてはいけない!」と判断して、角質細胞と呼ばれるものを増やし始めます。この角質細胞が増えて分厚くなると、お肌のキメが崩れます。この崩れたキメに目には見えない隙間ができてしまい、それがシワとなってしまいます。
原因2.弾力の低下
これも加齢が原因となるものです。年齢とともに顔の筋力が衰えて脂肪の中にある繊維組織が緩んでしまうことで、お肌の弾力が低下します。すると、肌の表面にもハリがなくなるという影響がでてきます。そして、シワもできてしまいます。
原因3.女性ホルモンの減少
閉経すると、それまで分泌されていた女性ホルモンの減少が始まります。女性ホルモンの中にあるエストロゲンには、お肌のハリに欠かせないコラーゲンの生成を促進させる効果があるのですが、エストロゲンが少なくなる事でコラーゲンの生成も促されなくなってしまい、お肌の奥にある真皮が衰えていき、それがシワやハリのなさといったことへつながります。
原因4.紫外線ダメージ
紫外線といえばシミのイメージですが、シワの原因にもなってしまいます。その威力は年齢によるものよりも大きいとも言われています。
注意したいのは、紫外線A波です。この紫外線A波は、肌の内部にまで届きます。そしてコラーゲンやエラスチンといったお肌のハリのためには欠かせない組織を攻撃、酸化させることで老化現象を引き起こします。
光老化、という言葉を聞いたことがある方もおられるかもしれませんが、それは紫外線による老化現象のことを指します。
このほかにも原因はたくさん!
これ以外にも、シワの原因はあります。
・煙草を吸うことでビタミンCが減少する
・無理なダイエットでタンパク質が急速に失われる
・生活が不規則なうえに栄養バランスの偏りがひどい
・自分にあったスキンケアをしていない
・姿勢が悪いことで筋肉が衰えてハリがなくなる
このように、シワの原因はかなりたくさんあります。しかし、どれも気を付けてみることができることですので、生活の中で思いだすようにしてみましょう。
シワは3種類ある
乾燥が原因のシワ
このシワはちりめん状のシワになることが多いです。また、顔以外にもできてしまいます。
小さくて気にならないから、とシワを放置しておくと、次第にシワが増えていつの間にかシワ同士がつながってしまうこともあります。早めに対処しましょう。
ダイエットなどが原因の体重の大きな変動、ひどい栄養失調、脱水の症状がある場合が原因となることもあります。
紫外線が原因のシワ
紫外線を受け続けてダメージが真皮へ到達してしまうと、コラーゲンの減少がおこります。同時に、コラーゲンを支えるために必要なエラスチンもダメージを受けて劣化を始めてしまいます。それにより、お肌は弾力のない状態になってしまい、溝が生まれてしまいます。その溝がシワへと変わります。
紫外線が原因となるシワには表皮シワと呼ばれるものもあります。これは、お肌の表面の水分が少なくなって乾燥したことによって細かいシワができる状態です。放っておくと乾燥が進んでシワが増える、大きくなるという状態が進行します。
自分の表情が原因のシワ
泣く、笑うといったことだけでなく、普段会話しているだけでもシワの原因が積み重なっていきます。顔を動かすということは、お肌を何度も折りたたんだり開いたりということを繰り返している状態です。このとき、肌が乾燥してかさついてしまうことでシワができてしまいます。20代から表情によるシワができることもあります。
眉を寄せた際にできる眉間のシワが深く刻まれているのも、表情が原因のシワと言えます。
シワができてしまう過程を知ろう
思い切り笑ったときや、ぎゅっと目を閉じて顔に力を入れたとき、自分のお肌にシワの跡がうっすらと残っているのが分かると思います。
人間の表情というのは同じ場所にシワのクセを残しやすいのですが、そのクセが残った部分が紫外線ダメージや乾燥ダメージといったものを受け、最初は分かりにくかったシワが深まり、大きくなって目立ちやすくなります。それをそのままにしておくと、真顔の状態でもシワがはっきりと分かるような状態になります。
シワを作らないために気を付けたいこと
顔にシャワーをかけない
お風呂に入って顔を洗い流すときに熱いシャワーを直接顔に当てると、シワの原因になります。なぜかと言うと、温度が高いお湯は肌に対して刺激が強いからです。
さらにシャワーの水流もお肌には強すぎるため、お肌を保湿してくれる角質を剥がして流すだけでなく、お肌を守ってくれる皮脂までも必要以上に流してしまうため、結果としてお肌の乾燥が起こります。
スキンケアで油分ばかり取り入れない
乾燥気味の場合、油分を取り入れたケアをしたくなりますが、あまりに油分が多くなるとたるみの原因となります。たるみはシワの原因でもありますので、何事も適量が大切です。
寝転ぶ時は横向きにならない
横向きに寝転んで、本を読んだりスマートフォンを操作したりということをついついしてしまいますが、これもたるみを作りやすくなる状態となり、シワの原因になります。
顔だけでなくあご、首のシワにもなりますので、横になるときには仰向けになるように意識してください。
頬杖をつかない
何気なく頬杖をついてしまいますが、頬杖をつくと皮膚が伸ばされている状態になっていまいます。それが長時間続くことでたるみやシワの原因になります。
そして、頬杖はどちらか一方でするクセがついてしまうものですが、そうすると筋肉が偏ってしまい左右非対称のたるみ、シワができてしまうこともあります。
長時間うつむかない
とくにスマートフォンを見ている場合、ずっとうつむいていることになります。すると、ずっと無表情のままでいることになり、顔の筋肉が衰えます。筋力が低下してしまうと、頬や口角がたるんで下がってしまい、シワになります。
猫背にならない
猫背になると、頭が体に比べて前に出てしまいます。実際に猫背にしてみると分かりますが、顎が前に突き出たような姿勢です。すると、首の後ろにある筋肉がゆるんで、首の前や頬の筋肉が下に引っ張られます。そして、たるみとシワを作りだします。
シワ予防には保湿が効果的!
シワの大きな原因となるのは乾燥です。それを防ぐために、保湿を重視したケアを行いましょう。マスクやパックも効果的ですよ。
皮脂が多くなると顔がテカテカしてしまうと思われがちですが、皮脂はお肌を守るために欠かせないものです。水分と油分のバランスが取れるようにスキンケアを行いましょう。
また、保湿を行うことで破壊された細胞の修復も進みますので、シワがだんだんと薄くなるという効果も期待できます。
こんなスキンケアは逆効果!
マッサージは効果的だけど…
シワ予防のためにマッサージクリームを使うのも効果的ですが、丁寧にマッサージをしようとするとつい時間をかけてしまいますよね。しかし、長時間マッサージをすることが良いことであるとは言えません。
マッサージクリームは肌なじみがよく、いつの間にかお肌を自分の指で直接擦っていることになると、それはただの摩擦です。お肌にとってはダメージにしかなりません。
マッサージクリームが肌に馴染むまでにマッサージの工程を終えるようにしましょう。
クリームを塗るときにも注意
マッサージやクリームを塗る際に、シワを引っ張ると細胞繊維が緩むことがあります。これは、新しいシワの原因になりますので、強い力でお肌を引っ張ったり伸ばしたりしないようにしましょう。
クリームをシワに塗り込む際には、軽く押さえる程度の力で行ってください。
食べ物でシワ予防
食べることでシワ予防になる食材をいくつかご紹介します。スキンケアと同時に食生活にも気を付けてシワ予防を行いたいですね。
美白効果も抜群、トマト
クエン酸、ビタミンB6、ミネラルといった栄養だけでなく、抗酸化作用の高いリコピンを含んでいることで有名なトマト。シワだけでなくシミ対策としても人気が高いです。夏の間に積極的に食べておきたいですね。
不飽和脂肪酸で健康に、鮭
比較的安価で入手しやすく、切り身となっているため調理もしやすい鮭。その中にはシワ予防になるオメガ3脂肪酸が含まれています。オメガ3脂肪酸は青魚にも含まれているので、積極的に魚を食べるようにしましょう。
細胞の老化スピードを遅らせるだけでなく、真皮に足りない水分を補う力も持っています。
こちらも美白効果あり、ビタミンC
柑橘類にも多く含まれているビタミンC。お肌の繊維細胞の活性化、コラーゲンの生成を促す力を持っています。美肌には欠かせない成分として知られていますが、シワ対策にも有効です。
しかし、ビタミンCは紫外線を吸収しようとする特徴を持っているので、朝食に取り入れるのは止めて、夕食の際に取り入れるようにしましょう。
間食に食べたい、ダークチョコレート
チョコレートの健康効果についてご存知の方も多いと思いますが、カカオは皮膚組織の中の血流を増やして、真皮を保湿する力を持っています。
ミルクや砂糖を多く使った甘めのチョコレートではなく、カカオの純度が高いものを選んでください。白砂糖を使ったものはシワを予防する効果がないどころか、シワができやすい状態になりやすくなりますので、注意してください。
シワを予防してエイジレスな肌へ
シワができると年齢を感じさせてしまいます。できることからでも良いので、シワ対策を始めませんか?
することは沢山ありますが、ほんの少しの心掛けでシワは予防できますよ。